リサイタル
いつかの会社の忘年会での出来事です。
社内交流の1次会を済ませ、本番である2次会はカラオケボックスで行うことになりました。
店内の中でも一番広い部屋を取ることができ、そこでコンパニオンも呼んで一同のテンションは最高潮に。
しかし彼女達の中に、実に気の利かないというか、ワガママな女の子がいまして。
同僚のひとりが「ちょっと、あの子どうにかしてよ」と別の女の子に訴えかけたのですが、
「まあ、あの子今回が初出勤でまだ慣れていないんです。多めに見てあげて」と返事。
それなら仕方が無いか、と思いつつもやはり彼女の厚顔無恥な振る舞いがどうしても目に余りました。
まあ、ここで僕が彼女を注意して場がシラけてしまってはいけないと思い、ガマンすることにしました。
僕は他の女の子と談笑し、やっと場の雰囲気に馴染めたころ、問題の彼女が立ち上がり
「皆様!今日は未熟な自分に付き合ってくれてありがとうございま~す☆御礼に一曲歌わせて下さい!」
と言うなり、マイクを握り歌い始めました。
まあ、彼女なりに頑張って盛り上げようとしているんだなと思い、彼女に付き合うことにしました。
歌のリズムに合わせ手拍子を叩きますが、もちろんこれは社交辞令です。
しかし彼女はそれを「楽しんでくれている」と勘違いしたのか、次の曲に入るなり「僭越ながらもう一曲」とマイクを離しませんでした。
その後彼女の歌が時間終了間際まで延々と続き、コンパのお姉さん達含め一同唖然・・・。
結局その日の2次会は、彼女のリサイタルとなってしまったのです・・・・。